クーポン頼みの集客に、疲れていませんか。値引きなしで選ばれる地方都市長野市の毎日
2026/10/20
予約表を開くと、新規のお客様の名前が並んでいる。ところが、その多くが初回クーポンをきっかけに来られた方で、次の予約が入るかどうかは、来店してみないと分からない。そんな毎日に、少し疲れを感じている美容師の方は、決して少なくないと思います。
この記事では、値引きの数で競う集客に疲れたとき、何を基準に働く場所を選べばよいかを整理します。あわせて、1940年から長野市で続くTHE SCISSORS HANDS NAGANOが、どんな考え方で毎日を組み立てているかを、事実の範囲でお伝えします。
クーポンで集める仕事に、なぜ疲れてしまうのか

クーポンをきっかけにした集客は、新しいお客様と出会う入口として、広く使われています。入口として便利な一方で、毎月の数字を追う働き方に息苦しさを感じる方がいるのも、自然なことだと思います。
新規の数字を追う毎日は、気持ちが休まらない
月の初めに予約表が空いていると、「今月の新規は足りるだろうか」と考えてしまうのは当然です。その不安が毎月くり返されると、施術そのものより、数字を見ている時間のほうが長く感じられるようになります。
集客の数字は、自分の腕だけでは決まらない部分があります。天気や時期、近くのお店の動きにも左右されるからです。そのため、自分の力が及ばないところで気持ちを振り回される感覚が、疲れとして積み重なっていきます。
値引きの数で競う集客は、競い合いが終わらない
同じ地域に、同じように初回の割引を出すお店が並ぶと、次は割引の幅で比べられるようになります。そのため、お店ごとの違いが「安さ」に集約されやすく、競い合いが終わりにくくなります。
競う土俵が価格になると、技術や接客の中身で選んでもらうという、いちばん伝えたい部分が見えにくくなります。腕を磨いても、それが数字に表れにくいと感じる方もいると思います。
初回の割引は、入口であってゴールではない
初回クーポンで来店したお客様が、そのまま通ってくださるかどうかは、施術を受けたあとの満足で決まります。割引は、あくまで「来てみよう」と思っていただくきっかけです。
ですから、入口を整えることと同じくらい、来店後の時間をどう過ごしてもらうかが大切です。この部分に時間を使えているかどうかで、働く手応えは大きく変わってきます。
リピートが読めない不安は、働く人の側に残る
来店された方が次も来てくださるかどうかは、お客様ご本人にしか分かりません。見通しが立たないまま次の新規を迎え続けると、自分の仕事の積み上げが見えにくくなります。
積み上げが見えないと、「この働き方を続けて、数年後の自分はどうなるのだろう」という漠然とした不安につながりやすくなります。その不安は、技術が足りないからではなく、仕組みから生まれていることも多いのです。
業界全体でも、続けにくさは大きな課題になっている
厚生労働省の資料では、養成施設を卒業した理容師・美容師のうち、3年以内に理容所・美容所を退職した人の割合は40.9%とされています。働き方への迷いは、あなた一人の悩みではなく、業界全体が抱えている課題でもあります。
だからこそ、働く場所を選ぶときには、給与の数字だけでなく、毎日の仕事の組み立て方を見ておくことが大切だと考えています。お客様との関係や時間の使い方は、続けやすさに直結するからです。
値引きで来た人と、指名で来る人は何が違うのか

来店のきっかけが違うと、その後のお付き合いの形も変わってきます。ここでは、きっかけの違いを整理してみます。
来店のきっかけは「条件」か「人」かで分かれる
クーポンをきっかけに来られる方は、金額や条件を見てお店を選んでいます。一方、指名で来られる方は、「この人にお願いしたい」という気持ちで予約されています。
どちらが良い悪いという話ではありません。ただ、働く側にとっては、自分の名前で選ばれる機会が多いほど、仕事の手応えを感じやすくなります。あなたがどちらの形に魅力を感じるかが、お店選びのひとつの目安になります。
指名は、施術のあとの時間でつくられていく
指名をいただくきっかけは、仕上がりだけではありません。カウンセリングで話を聞いてもらえた、帰り際に次回の提案があった、といった細かな体験が重なって、「また来よう」という気持ちになります。
つまり、指名は特別な技を見せたときに突然生まれるものではなく、毎回の施術の丁寧さが少しずつ積み重なった結果です。だからこそ、一回一回の時間を大切にできる環境が必要になります。
丁寧な施術には、時間と余裕が欠かせない
一人ひとりに向き合うには、時間に余裕が必要です。予約が詰まっていて次のお客様が気になる状態では、話を聞く時間も、仕上がりを確認する時間も、どうしても短くなります。
余裕のある時間設計は、お客様の満足だけでなく、あなた自身の気持ちの余裕にも直結します。気持ちに余裕があると、お客様の小さな変化にも気づきやすくなり、提案の質も変わってきます。
値引きに頼らないほうが、伝わりやすいこともある
金額の差で選んでもらうのではなく、技術や過ごしやすさで選んでもらえると、お客様との会話が「何を大切にしたいか」という内容になっていきます。そのため、お互いに納得して通える関係になりやすい面があります。
もちろん、すぐにそうなるわけではありません。時間をかけて築いていく関係だからこそ、自分のペースで取り組める環境が大切になります。焦らずに続けられるかどうかが、結果として長いお付き合いにつながります。
自分がどのお客様と向き合いたいかを、先に決めておく
働く場所を選ぶときは、「どんな来店のきっかけのお客様と、どんな関係を築きたいか」を自分に聞いてみてください。その答えが、お店を選ぶときのいちばんの目印になります。
クーポンで来店された方も、大切なお客様です。ただ、あなたが築きたい関係を先に言葉にしておくと、お店の考え方と合うかどうかが見えやすくなります。合うお店を見つけることは、自分の仕事を大切にすることでもあります。
THE SCISSORS HANDS NAGANOが、安売りで人を呼ぼうとしない理由

当店にも、集客媒体の初回クーポンはあります。ただし、安売りで人を呼ぼうとはしていません。ここでは、その考え方をお伝えします。
1940年創業の、長く続けてきた信頼を土台にしている
当店は1940年創業の、理容と美容の複合サロンです。80年以上、長野市で続けてこられたのは、目先の数を追うのではなく、お客様との信頼を積み重ねてきたからだと考えています。
その積み重ねを、値引きの数で置き換えたくない。それが、当店の基本的な姿勢です。長く続いているお店だからこそ、新しいやり方も、古い習慣を手放すことも、落ち着いて選べています。
クーポンは「ある」けれど、安さで人を集めようとはしていない
初回クーポンは、お客様が当店を知るきっかけのひとつとして存在しています。ただ、値引きの大きさで競ったり、安さを前面に出して新規のお客様を増やそうとしたりはしていません。
入口が割引であっても、来店後の時間でお客様に満足していただくことを、いちばん大切にしています。割引はきっかけにすぎず、「また来たい」と思っていただけるかどうかは、施術と過ごす時間で決まると考えているからです。
集客は、お店の側で取り組んでいる
お客様に当店を知っていただく取り組みは、お店の側で行っています。複数の方法で、さまざまな客層の方に届くように工夫していて、そのためのノウハウもお店の中にあります。
ですから、働くあなたに「自分で集客しなければ」という負担をかけることは考えていません。集客と経営はお店の仕事、施術はあなたの仕事、というように役割を分けることで、それぞれが自分の持ち場に集中しやすくなります。
安売りと多売のモデルから、距離を置いている
安い価格でたくさんのお客様に来ていただく仕組みは、一人ひとりにかけられる時間を減らしてしまいます。当店は、そうした長時間の拘束や、安売り多売のやり方を、古い習慣として手放してきました。
その結果、働く人が自分の施術に集中できる時間を守りやすくなっています。時間に余裕があるからこそ、お客様の話をゆっくり聞き、納得のいく仕上がりまで向き合うことができます。
お客様にとっても、働く人にとっても無理がない形を探している
価格を下げ続けると、どこかに無理が生まれます。その無理は、お客様の満足か、働く人の時間のどちらかに現れやすいものです。
当店は、お客様も働く人も無理のない形を探しながら、続けられる仕組みを整えています。無理のない形であれば、お客様との関係も長く続き、あなたの仕事の積み上げも見えやすくなります。
選ばれる仕事は、自分の施術と時間の使い方で築ける

ここからは、当店でどのように毎日を組み立てているかを、事実の範囲でご紹介します。
完全マンツーマンだから、目の前のお客様に集中できる
当店は完全マンツーマンで、他のスタイリストの施術のヘルプに入ることはありません。そのため、自分が担当するお客様の施術に、100%の集中を向けられます。
カウンセリングも、仕上がりの確認も、時間を気にしすぎずに行えます。自分の仕事を最後まで自分で仕上げられることは、指名につながる手応えにもなっていきます。
準備は自分で、片付けは手が空いた人が自然に
施術の準備は自分で行います。片付けは、手が空いている人が自分から動いて、みんなで行います。
役割を決めて縛るのではなく、大人同士が自然に動く形です。自分の仕事に集中しながら、お互いさまの気持ちで毎日が回っています。
9時から18時の標準勤務で、夜の時間も自分のものに
正社員の基本の勤務時間は9:00〜18:00です。夜の時間を、家族や友人との時間、自分の学びや休息に使いやすくなります。
お客様に向き合う時間を、無理なく保ちやすい勤務時間でもあります。仕事の外の時間に余裕があると、気持ちにも余裕が生まれ、翌日の施術にもよい形で表れます。
時短を希望するときは、6時間のブロックで選べる
時短で働きたい場合は、6時間を1つの単位として時間枠を選ぶ仕組みがあります。たとえば、9時から15時、15時から21時といった形です。
時間枠が明確なので、周りに気兼ねすることなく、自分の生活に合わせた働き方を選びやすくなります。子育てなど暮らしの状況が変わったときにも、続けやすい仕組みです。
電子カルテとスマートミラーで、施術の記録を残せる
当店では電子カルテを導入していて、お客様ごとの施術の記録を残せます。セット面の壁掛けのスマートミラーでも、お客様の情報をその場で確認できます。
前回の内容を見返しながら提案できるので、「また来よう」と思っていただける施術につなげやすくなります。記録が残ることは、自分の仕事の積み上げを実感することにもつながります。
数字に追われない働き方:固定か歩合かを選べる

収入の形は、気持ちの余裕に直結します。当店の考え方を、簡単にご紹介します。
基本給と歩合を、自分で選べる
正社員は、固定の給与を軸にするか、歩合を軸にするかを選べます。毎月の安心を重視したい方も、成果を収入に反映させたい方も、それぞれの考え方に合わせて選べます。
具体的な内容は、面接の場で確認いただけます。数字に追われる感覚が苦手な方は、自分に合う形を選ぶことで、気持ちの面でも落ち着いて仕事に向き合えるはずです。
正社員なら、社会保険が完備されている
正社員は、社会保険が完備されています。長く働くことを考えたとき、収入の数字と同じくらい、こうした土台が気持ちの安心につながります。
収入の形を選ぶ前に、こうした土台がどうなっているかを確認しておくことをおすすめします。働き方を選ぶ自由は、土台の安心があってこそ活かせるものだからです。
人生の景色に合わせて、働き方を切り替えられる
当店では、正社員と業務委託を、ライフステージの変化に合わせて切り替えられます。結婚や子育てなどで暮らしが変わったときも、会社に自分を合わせるのではなく、自分の暮らしに働き方を合わせられます。
数字に追われる働き方から離れたいと感じたときの、選択肢のひとつになります。働き方を変えても、お客様との関係を続けていける道があることは、大きな安心につながります。
業務に関係する学びには、費用の制度がある
業務に関係する自主的な勉強会や講習については、会社が費用を負担する制度があります。学びたいことを自分で選び、必要な学びに前向きに取り組めます。
なお、社内で全員参加の勉強会を定期的に開くことは約束していません。自分で選んで学ぶことが前提の環境です。自分の施術を磨くための学びを、自分の意思で選べる点を大切にしています。
ここで約束しないことも、はっきりお伝えしておく
具体的な歩合の率や、収入の見込み、新規のお客様の数や指名の数を、この記事でお約束することはできません。条件は個人の働き方によって変わるため、面接の場でご説明します。
知りたいことは、遠慮なく何でも聞いてください。納得できるまで確認したうえで、選んでいただければと思います。
長野市で、自分の施術で選ばれる毎日を始めるまで

最後に、ここまでの内容を踏まえて、次の一歩をどう考えればよいかをお伝えします。
まず、自分が疲れている理由を言葉にしてみる
疲れている原因が、数字なのか、割引の競い合いなのか、時間の余裕のなさなのかは、人によって異なります。まず、自分が何に疲れているのかを書き出してみてください。
それが言葉になると、次に働く場所に求める条件が、具体的に見えてきます。条件がはっきりすると、お店の説明を聞いたときにも、自分に合うかどうかを判断しやすくなります。
選ぶ基準は、働く時間と関係の築き方に置いてみる
給与の数字だけで決めると、入社後に「思っていた毎日と違う」と感じることがあります。そこで、勤務時間、お客様との向き合い方、職場の空気といった、毎日の中身を基準に加えてみてください。
当店の事実と、あなたが大切にしたいことを並べて、合うかどうかを確かめていただければ十分です。合わないと感じたときには、無理に合わせる必要はありません。
地方都市だからこそ、ひとりのお客様との関係を築きやすい
長野市のような地方都市では、お客様との付き合いが長く続きやすい面があります。一度ご縁ができたお客様と、時間をかけて関係を築いていく働き方がしやすい地域です。
値引きの入口に頼らなくても、あなたの施術の積み重ねが、そのまま次の予約につながっていく毎日を目指せます。そのための時間と環境を、当店は大切にしています。
面接では、気になることを何でも聞いてほしい
面接は、お店があなたを選ぶ場であると同時に、あなたがお店を選ぶ場でもあります。働き方、お客様との関係、時間の使い方など、気になることは何でも聞いてください。
聞いたうえで、合わないと感じたなら、それも大切な判断です。お互いに納得できる形で、一緒に働くかどうかを決めていければと思います。
値引きなしで選ばれたいと思ったら、まず応募ページへ
クーポンの数に追われる毎日から、自分の施術で選ばれる毎日へ。そう考えたとき、次にしていただきたいのは、募集要項を読んで、応募ページから連絡をいただくことです。


